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4日目
プラハの旅 4日目(最終日)
〜最後の大波乱〜 2004年8月21日
[7:10]
チェックアウトを済ませ、荷物をあずけ、ホテルを出た。
目的地は
『プラハ城』
[8:20]
問題なく目的の駅に到着した。
(23番に斜線がありますね)
いざ!プラハ城へ!
オープン前だったが場内へは入れた。
昨日と同じところとは思えない程ガラガラ。
早起きは本当に得である。
プラハ城へ行ってみる>
[10:00]
新衛門がお腹すいた、と言うので、
博物館のそばのカフェで休憩することにした。
ここ↑
店に入ると、無愛想なウエイトレスがつっ立っている。
挨拶もしない。
これがイタリアなら、
「おはようございます。
何名様ですか?
お好きな席へどうぞ。」
という感じになる。
で、ついでに、息子に
「チャオ!カリーノ」
となる。
でもって、
「名前は?いくつ?」
なんてことになる。
ところが、ここプラハでは、
こちらから、
ご: 「おはようございます。3人ですが、、、」
と話しかける。
ここで初めてウエイトレスは口を開く。
いつもこのパターンである。(注:あくまで我々の経験)
ウ: 「お好きなところへどうぞ」
ご: 「じゃあ、ここで。
カプチーノ二つと、そこのクロワッサンを一つください。」
ウ: 「かしこまりました。」
オーダー直後、僕は現金が少ないのを思い出した。
すぐさま、カウンターに行き、たずねた。
ご: 「クレジットカード使えますか?」
ウ: 「いいえ、使えません。」
ご: 「えっ、じゃあ、ちょっとオーダー止めていただけますか。
現金を十分に持ってません。
カプチーノはいくらでしょうか?
ウ: 「○○コルナです。」
ご: 「じゃあ、クロワッサンは?」
ウ: 「○○コルナです。」
ご: 「ということは、クロワッサンしか買えません。
カプチーノはキャンセルします。」
と、そのとき、奥から意地悪い顔をした女が登場。
そして、他のウエイトレスから事情を聞き、なにやら指示している。
女: 「すでにカプチーノは作り終えてしまっているので
払っていただかなくてはなりません。」
(すんごい、いぢ悪い顔で)
ご: 「すみません。現金の持ち合わせがないので払えません。」
女: 「お金くらいおろしてから来なさいよ。」
(超いぢ悪い顔で)
ご: 「すみません。おろしてきますので、近くのATMを教えてください。」
女: 「
あなたは、お金も持たずにレストランや喫茶店に入るの?
」
(これまた、もう、ちょーーーー いぢ悪い顔で)
ご: 「クレジットカードを持ってますよ!
ATMがあればおろせるんです。だから、ATMの場所を聞いてるんです。」
女: 「うちはクレジットカードはつかえませんからね。
現金で払ってください。」
(とにかく、いぢ悪い顔で)
ご: 「クレジットカードが使えないのは分かりました。
だから、ATMがどこにあるか聞いてるでしょ?
おろしてきて払いますよ。」
ふと、我々の席を見ると、先ほどまでなかったカプチーノが二つ置いてある。
払えない、と言っているのに・・・
その女は他のウエイトレスにそのカプチーノを片付けるよう指示し、
店の奥へ去って行った。
結局その女は、ATMがどこにあるのか、近くにあるのかないのか、
答えることはなかった。
しかも、お金がない、と言っているのに置かれたカプチーノ。
わけワカメ。
そして、我々はクロワッサンだけを買い、そこから立ち去った。
金を持ってない僕が悪いのだ。
僕が悪いのは分かっている。
でも、、、でも、、、なんかおかしい。
なんかガッテンが行かんぞ!!
妻が言った。
妻: 「プラハの人は、やっぱり日本人が嫌いなのかなぁ。」
僕: 「間違いないね。」(*)
*あくまで、ごいぴうち家による機知に富んだ会話を
再現しているだけであり、事実とは全く関係ありません。
鵜呑みにしないでくださいね。
◇ ◇ ◇
プラハ城を出て、ロレッタ教会へ。
[ロレッタ教会]
◇ ◇ ◇
ATMを見つけ、お金をおろすと、
さっき飲めなかったカプチーノを求め、カフェ探し。
しかし僕はこのとき、ヘコんでいた。
さっきのプラハ城の喫茶店でのやり取りで、
かなりヘコんでいた。
この前の
インフォーメーションの女
の時と同様、
僕はこういうのを、ずっと引きずってしまうのだ。
くよくよしてしまうのだ。
女々しいやつめ、と思われるかもしれないが、
これはどうやっても直らない。
なんとかこんな僕とオサラバしたい、と思いながら、
気が付けばこの歳になっていた。
さて、カフェ探しだが、
もう、この頃にはお店に対し、完全にアトピーになっていた。
怖いのだ。
入るのがとても怖いのだ。
我々は一つのカフェに的を絞った。
そして、中を覗いた。覗き込んだ。
ウェイトレスの動き、表情を観察した。
お姉さん、
笑顔だ!笑ってる!
我々は嬉々として入った。
するとお姉さん、
笑顔で、、僕らを笑顔で迎えてくれた(涙)
我々は、もう、それだけでハッピーになれる。
カプチーノ、とてもおいしいよ、お姉さん。
おかげで元気が出てきたよ、お姉さん。
僕はこの暖かいカプチーノの味を知らぬまま、
ミラノに帰るところだったよ、お姉さん。
ありがとう、お姉さん。
CAFE LORETA
Pahorelec 8, Praha 1
◇ ◇ ◇
本日のもう一つの目的地、ストラホフ修道院。
[ストラホフ修道院]
そして、ストラホフ修道院の左側を進んでいくと、
こんな入り口(出口?)があり、
↓
さらに、こんなところを進んでいくと、
↓
右手に展望台のようなところがあり、
そこで、プラハの町を一望できる。
こんな感じ↑
眺めを楽しんだ後、我々は中心街へと戻っていった。
◇ ◇ ◇
最後のランチ、我々は悩んでいた。
中華
vs
ケンタッキー
真剣に悩んでいた。
中華はミラノでも食える。でも、ケンタッキーは、、、
とういことで、
うまいよー、うまいよー、ケンタッキー。
プラハ滞在中2回目のケンタッキーである。
・HOT WINGS MENU 85Kc
・SPECIAL MENU 99Kc
・コーラ 26Kc
合計210Kc ≒ 7ユーロ
安っ!
しばらくお別れだね、チキンウィングくん。
(新衛門は睡眠中)
◇ ◇ ◇
ランチの後、
頑張った息子(睡眠中)に、おもちゃ屋でちょっとご褒美を。
というか、怪物化したときの切り札に。
その後、ホテルに戻り荷物を受け取ると、
来た時とは逆のルートで空港へ向かった。
いよいよ、プラハともお別れである。
◇ ◇ ◇
我々の乗った飛行機は、無事、ミラノマルペンサ空港に着陸した。
飛行機を降りると、バスに乗り換え、到着ゲートへ。
とそのとき、ゲートに着いた我々の前に、おそろしい光景が!
パスポートコントロールに押し寄せる人、人、人
200人? 300人? 400人?
数えられない。
そして、開いている窓口は、2つ。
ふたつぅ?
一つは、EU人用。
そして、もう一つが、EU外の人用。
ってことは、
ひとつぅ?
いくら待っても列は進まない。
列ぅ?
列なんてどこにある?
イメージ図>
進んでいるとは全く思えない人ごみの中で、
ボケーっと待っていると、
別の到着便から乗客が押し寄せる。
また、列、というか人ごみは膨れるが、
なぜか我々の後ろにいる人の数は変わらない。
なんでや!
EU人用の窓口は途中からなくなり、
EU外人用窓口は二つになったが、
進まないのは相変わらである。
イメージ図2>
我々の順番はいったいいつになることやら・・・。
絶望的になっていると、そばにいた人が教えてくれた。
子供付きは、優先的に前に行けるよ、と。
ラッキー!!!
教えてくれてありがとう。
我々は列の前方に行った。
イメージ図3>
そこで、我々が見たものは、
空港のパスポートコントロールとは思えない光景。
ののしりあい、押し合う人々。
本当に押し合っている。
ギューギューだ。
その全くスペースのない”おしくら饅頭”に、
いったいどうやって入れと言うのか。
ちなみに、「おしくら」というのは「押し競」と書く。
妻が言った。
「新衛門、私が抱っこする!」
そして、
「ペルメッソ!」(通してください!)
と言いながら、突っ込んでいく。
女性が子供を抱っこしながらの方が、
状況的に受けいられやすいという戦略だ。
母強し。
再度確認させてもらう。
ここは、パスポートコントロールゲート。
シェンゲン協定外の国から来る人々のパスポートをチェックする場所。
しかし、ここには、
日本人はおろか、英語をしゃべっている人などいない。
ここにいるのは、
英語がほとんど通じない人々。
なのに、イタリア語を堪能に話す人々。
イタリア語を堪能に話すが、EU人用窓口には並ばない人々。
そんな人たちに、
「おい、チネーゼ(中国人)、○△×&%$#」
と言われながら、
もみくちゃにされるごいぴうち家。
もみくちゃにされているのは、我々だけではない。
そこにいる全ての人が、
自らの手で、
自分自身をもみくちゃにしている。
押そうが引こうがなじろうが、
さばける人数は変わらない。
誰もがわかっていることだ。
しかし、
誰も、押すのをやめようとしない。
誰も、割り込むのをやめようとしない。
我々もその中の一人だ。
押すのだ。
割り込むのだ。
「おい、チネーゼ!」と言われても。
警察官が説明する。
夏期休暇で担当官不足
だ、と。
そして、命令する。
ちゃんと並べ、と。
妻は覚えている。
日本からイタリアに入国したときは、
このゲートではなかった、ということを。
そして、僕は推測する。
もう一つのパスポートコントロールゲートの窓口が、
たった
二つ
のはずがない
、と。
およそ1時間の戦いの末、我々はバゲッジクレームにたどり着いた。
もし、あのまま並んでいたら、いつになっていただろう。
言葉では表現できない複雑な気持ちのまま、我々は家路に向かった。
〜プラハ旅行 おわり〜
■後記
イヤーな終わり方になってしまってすみません。
ですが、
イヤーな気持ちを書きとめておかなければならないなー、
と思ったもので。
あと、
しつこいようですが、
プラハの印象を悪くしてしまっている内容が多いですが、
あくまで、僕らの周りの出来事、僕らの受けた印象を書いています。
なので、話半分以下で聞きながしておいてください。
ググってみられると分かる通り、
プラハはとてもすばらしい街です。(今更遅いですが・・・汗)
で、最後に恒例の
おまけへGO>
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